talk about to cinema
今日は代官山蔦屋書店で行われた
映画評論家 川本三郎さんと蔦屋書店コンシェルジュ吉川さんのトークショーに行ってきました。
川本三郎 1944.7.15生まれ
映画を中心に、文学などの評論や翻訳活動を行なっている。
趣味を生かし、ロケ地めぐりやぶらり旅についての著作も有名。
先日、東京映画地図なる本も宮崎祐治さんと共著で出版している。
2011年公開の映画 『マイ・バック・ページ』の原作者であり、モデルでもある。
会場のお客さんは大人のマニアックな映画ファンという印象。
みなさん、川本さんの著書は読んでいて
川本さんの懐かしむような、往年の日本映画やアメリカ映画に対しての思い出に
うんうんと頷きながら聴いている方達ばかり。
そんな中、おそらく最年少だった私は
大変失礼ですが、今回のイベントを知るまで
川本さんという人物すら知らず、予備知識の全くない状態で参加しました。
丁度先週、新しくできた中目黒の蔦屋書店で川本さんの著書の特集があり、
心の片隅で気になっていた。
そんな理由で参加した私。苦笑
昭和30年代の日本映画やアメリカの西部劇など
川本さんの青春時代を彩った映画たちは今も色褪せることなく
キネマ旬報の連載の中で語ってきた映画に対する
愛の深さに、実際に映画を見たことのない私も興奮してしまいました。
好きなものだけ語ればいい
結局は、好きになった人の方が強いのだから
他者の評価を気にして
主張のために他のものを批判したり
しなくていいのだと
すごくシンプルだけど刺さった言葉。
好きだからディティールにこだわる
川本さんの文章からは映画の専門的な視点だけでなく
シーンに流れる音楽や
部屋の片隅にある本や、絵画から汲み取られた
監督の想いや、キャスティングへの考察が垣間見える。
そのちょっとしたヒントを探して観る映画というのは
一味も二味も味わいが増すんだろうなぁ。
今回の対談を聴いて
川本さんの重ねてきた年月が生み出す
人柄や深い洞察力に憧れるとともに
これから過ごす時間の中で少しでも多くのことに興味を持って
自分のものにしていきたいなぁという
野望が生まれた。
そんな休日。
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