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邦題『小人の饗宴(1970年)

監督:ヴェルナー・ヘルツォーク(独)



《解説》

 「アギーレ/神の怒り」「フィツカラルド」のヴェルナー・ヘルツォーク監督の出世作で、登場人物がほとんど小人という異色作。人里離れた郊外にある小人の収容施設。懲戒処分を受けた13人の小人がクーデターを起こす。食事や農作業に対する日頃の不満が爆発した結果だった。暴徒と化した彼らの破壊はどんどんとエスカレートしていき、アナーキーな乱痴気騒ぎはいつまでも続けられるのだった……。



すごく胸焼けするような、

一生モノの違和感を植え付けられる作品。


日頃の鬱憤を晴らすように

団結してイタズラを繰り返す小人たち。

でも、決して誰かを思いやったり

守ったりしない。

植物を燃やしたり、家畜を殺したり

ペットを十字架に縛り付けたり

自分達よりも弱い者を執拗に痛めつける小人。


時折、挿入されるニワトリもそう。

片足を失ったニワトリは、必死で仲間のニワトリから逃げる逃げる。

そして、力尽きた頃には

仲間に啄まれ朽ちていく。


ニワトリ、小人、社会

同じ生き物が同じ生き物を

組織、権力といった囲いの中で虐げていく様を

ケラケラと薄気味悪い笑い声に包んで

ひたすら俯瞰して見せられる。


そんな、映画。



この映画からの教訓や正解はないけど、

わたしはヒトの良い面を失わずに生きたいな。



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